音楽は10年以内に消える?!A Iテクノロジーと消費体系の変化について

コラム

こんにちはかさこです。

AIテクノロジーの発展は目覚ましく、作曲ができるAIも登場しはじめています。

そんな中で億万長者でベンチャーキャピタリストのビノッド・コースラ氏が衝撃の発言をしています。

「音楽は10年以内に消える」

信じられないような話ですが、そのようなことはありえるのでしょうか。

深掘りして考えていきたいと思います。

音楽が10年以内に消えるといわれる訳

ビノッド氏が「音楽は10年以内に消える」と発言した裏には次のような根拠があります。

音楽消費体系の変化

まずは音楽消費体系の変化です。

今までは特定のアーティストやバンドを選んで聴くというのが一般的でしたが、現在ではシチュエーションごとにあった曲を聴くという層が増加しています。

その背景にはSpotifyの普及があります。

Spotifyでは、ランニング中や気分ごとにプレイリストが作成されています。

音楽そのものを楽しむ事よりも、状況や気分に合わせてBGMとして音楽を聴くという層が増えているのです。

AIテクノロジーの発展

AIが発展したことによって単に作曲ができるようになっただけでなく、ユーザーの気分やその日の天気、ロケーション、時間などを分析することも可能となりました。

つまり、その時ユーザーが求めているような音楽を その場で作成することができるようになったのです。

すでにそういった機能を持つドイツ生まれのアプリ「Endel」がワーナー・ブラザースと契約を結んだ前例もあります。

音楽は本当になくなってしまうのか

ここからは私の一意見として、この発言について考えを述べたいと思います。

私は音楽が10年以内に消えるということはありえないと思います。

なぜなら音楽のBGMとしての機能は一要素に過ぎないと考えるからです。

映画やCMなどのBGMをはじめ、カフェなどの飲食店、近年では会社のオフィスでもBGMが用いられています。

そういった音楽は著作権の関係上、アーティストに使用料が発生します。

AIが作曲するならば、無料で使えるため一部AIが取って代わるということはあり得るかもしれません。

一方で、音楽はアイデンティティの形成、流行の一要因という機能を持っています。

自分はこのアーティストが好きだというのは、他者からどうみられるか、あるいはみられたいかを左右します。

同じアーティストが好きということから共感を覚えたりすることもあると思います。

AIのレコメンド機能、作曲ではこういったことが起こりづらいと言えます。

人が作るという価値

どれだけ優れたAIが登場しても、人が作るという価値は代替できません。

たとえばカメラという究極に写実が可能な機械が出てきても人が描く絵には未だ価値があります。

将棋やスポーツでも同じです。

たとえAIに将棋が勝てなくなったからといって将棋そのものの価値がなくなったかというとそうではありませんよね。

音楽は特にアート、自己表現という価値も持っていますので、簡単に取って代わるということはありえないでしょう。

アートについては以前もお話しましたのでそちらもあわせてご覧ください。

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まとめ

音楽ぎ10年以内に消えるという意見に対して、私なりの考えを述べさせていただきました。

みなさんはこの意見に対しどう感じましたか。よければ意見をお聞かせください。

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