こんにちはかさこです。
以前下の記事で音楽業界が衰退しないわけについて、消費構造の変化から述べさせていただきました。

今回はさらに技術進歩の観点、特にAIの発展に伴って音楽の需要はどのように変化するか、私の見解をお話したいと思います。
AIによってなくなる仕事
AIのシンギュラリティ、簡単に言えばAIが人類の知能を超えるとされているのは、2045年だと言われています。
そこまでいかずとも人間の仕事は徐々にAIへと置き換わっていくと言われています。
オックスフォード大学が認定した「AIによってなくなる仕事」が一時期話題となりました。そのなかには銀行の融資担当やお店のレジ係、塗装工なども含まれています。
では、ミュージシャンの仕事はAIに置き換わることはあるのでしょうか。
AIに絶対に置き換わらない仕事
10から20年後にはおよそ半数の仕事がAIに置き換わると言われているなかで絶対にそうはならない仕事があります。
その代表的な例が「将棋」です。
将棋の世界ではすでに「電脳戦」と呼ばれるAIと人類による将棋の対決が実現しており、AI側の圧勝に終わっています。
ではなぜ将棋はAIに取って代わられないのか、理由は簡単です。
「人間が限界に挑むこと」そのものに価値が置かれているからです。
もっとわかりやすい例を挙げると、車で100キロ出せる時代に陸上競技がなくなるかというとそうではありませんよね。
では音楽はどうでしょうか。
AIの発展は音楽にとって好都合
結論からお話すると音楽がAIの発展によって消えることはありません。
理由のひとつとして、先ほどの将棋と共通する特徴が音楽にはあるからです。
音楽はどれだけすばらしいものか、よりも誰が演奏するか、どれだけ技術を追求できるかといった人間が演奏するからこその価値があります。
現にAIによる作曲は既に可能ですが、その曲を知っている人はあまりいないですよね。
のちにAIが「初音ミク」のようにある程度の市場を確立する可能性はあるかもしれませんが、完全に取って代わることはないでしょう。
もうひとつ、AIの発展が音楽産業にとってプラスとしてはたらく可能性もあります。
人間の仕事量が減る時代の実現
AIが人間よりも仕事を効率よくこなせるようになれば、人間は極論はたらかなくても良い時代が到来するかもしれません。
たとえば車の運転が自動化、家事の全自動化が進められると、人間には余暇が増えますよね。
その時間になにをするか、多くの人は娯楽に当てることになります。
音楽を聞く人、映画を見る人、読書をする人、ゲームをする人などそれぞれですが、エンターテイメントの需要はさらに伸びると考えられます。
その上音楽は5感のうち聴覚しか占有しないため、他の娯楽と同時に消費することが可能という点で、他のコンテンツよりも市場を伸ばしやすいと言えます。
AIの発展が音楽産業の脅威になるどころか、プラスとしてはたらく可能性すらあるのです。
まとめ
音楽産業とAIの関係についてお話させていただきました。
音楽はその消費形態を変化させる過渡期にあります。今後いかに新たな市場に適応できるかが音楽を発展にも衰退にも向かわせることになるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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