人気のバンドを目指し活動をはじめ、ライブも軌道に乗り出すと、Tシャツやラバーバンド、ステッカーなどグッズの販売にも興味が沸いてきますよね。
でも製作にお金がかかりそうだし、金銭的に厳しいからと諦めてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて
物販で利益を出すために知っておきたいことを解説していきます。
グッズを販売する目的は?
グッズをただ作って販売したいという軽い考えでは利益を上げるどころか、お金を使って大量の在庫を抱えるだけです。
まずは、なぜグッズを販売するのか?その目的を決めておきましょう。
グッズ販売のメリット
目的を決める上で、グッズ販売のメリットについて知っておきましょう。
利益を得ることが出来る
バンドの活動費用は馬鹿になりません。スタジオ代、消耗品、ライブ代などアルバイトをしていてもカツカツです。
ライブはどれだけうまく集客できてもノルマ代を差し引くと大きな利益にはなりません。
物販で利益を得ることができれば、少しは活動費の足しに出来ますよね。
グッズによる宣伝、広告効果
グッズ販売によって得られるのは利益だけではありません。
そのグッズ、たとえばTシャツやステッカーなどを購入してくれた方が使用してくれることで、宣伝、広告の効果があります。
みなさんもバンTを着ているとき友達に「そのTシャツどこで買ったの?」とか聞かれたことがあるのではないでしょうか。
そういった直接的なものだけでなく、「最近あのTシャツ着ている人をよく見かける」なんて思うことはありませんか。
人間は接触回数が多い(見たり、聞いたりする回数が多い)ものに対して良い印象を持つようになります。
これを心理学の用語で「単純接触効果」といいます。
グッズにはそのバンドに対して良い印象を与える広告としての役割もあります。
既存ファンのバンドに対する信頼、愛着を高める
グッズを出すことは新規ファンの獲得に繋がるだけでなく、既存ファンの信頼、愛着を高めることにも繋がります。
人間には考えていることと行動を一貫させようとする習性があります。
すっぱいブドウという童話がありますが、これもその習性によるものです。
手に入らなかったブドウをどうせすっぱくておいしくないと自分で言い聞かせる狐のお話です。
逆に購入したものに多少の欠点があっても、その欠点には目をつぶるということもよくあります。
グッズを購入したファンは実際の思考に関わらず、「私はこのバンドが好きだから、グッズを買った」と感じます。
グッズを買うという行動によって逆にこのバンドが好きという思考を強めるのです。
どのグッズを販売するか
目的が決まれば、次はどのグッズを販売するかを考えます。
目的ごとにどのグッズを販売すればよいかを考えて見ましょう。
利益を目的としたグッズ販売ならば、当然原価が低く、販売価格が高い、なおかつ需要があるものが向いています。
たとえば、ステッカーならば1枚数円で作成することができますので原価は抑えられる分、リスクは小さいですが、利益も大きくはありません。
一方、Tシャツなどは利益は大きいですが、売れなければ多くの在庫を抱えることになりますので、ハイリスク・ハイリターンです。
自分達のバンドでどれだけ投資が出来るか、どれだけの需要があるかを考慮して何が適しているのかを決めましょう。
宣伝、広告を目的としたグッズ販売ならば、当然普段から身につけやすく目に留まりやすいものが向いています。
Tシャツやバッジ、ステッカー、などは適している一方、ピックやCDなどはあまり向いていません。
価格の設定方法
グッズの価格設定もその目的によって違ってきます。
宣伝、広告のために販売するならば、できるだけ価格をさげ、多くの人に使ってもらうほうが効果があります。
既存のお客さんの信頼や愛着を高めるには、価格はできるだけ高いほうが、認知的不協和の差を大きくできます。
利益を最大化するには、需要と供給のバランスから、利益を最大化する価格設定を模索する必要があります。
そのほかにも標準的な価格に則った設定を行う方法もあります。
たとえば、タオルなら1500円、Tシャツなら3000円というように、バンドの物販はある程度価格の相場が決まっています。
それらに近ければ、お客さんはそれほど高いという印象は抱きにくいです。
まとめ
バンドの物販で利益を出す方法について解説しました。
一口に利益をだすといっても、物販そのもので利益をだすか、集客につなげることで長期的な利益を目指すかは、そのバンドの目的次第です。
今回紹介した情報をもとにバンドで戦略を考えてみてくださいね。
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