ライブハウスの経営も変わる時代がやってきた

コラム

こんにちはかさこです。

以前ライブハウスの経営に関して以前記事を書かせて頂きました。

ライブハウスもバンドもWIN-WINなビジネスモデルを考えてみる
ライブハウスとバンドが集客によってWIN-WINとなるにはどうすればよいか、経営学的に私が考えてみました。

ライブハウスが次々と閉業するなか、京都のGROWLYというライブハウスである挑戦的な試みがなされました。

今回はそんな京都GROWLYの例を紹介し、ライブハウスの今後の展開について考えてみたいと思います。

ドリンク代を無料に!?

ライブハウスは法律上飲食店に分類されます。

そのため、バーカウンターの設置などが必須であり、その費用を負担するため、入場の際にはチケット代に加えてドリンク代が必要でした。

多くのライブハウスではドリンク代500円が必要ですが、若い客層の多いライブハウスにとって500円の差は結構大きなものです。

そんな中で京都GROWLYはそのドリンク代(1杯目のみ)を無料にするプロジェクトをスタートさせたのです。

無料が実現できる理由

ドリンク代を無料にしてしまってはその分の収益が無くなるため当然経営は厳しくなります。

ではどのようにその補填を行ったかというお話です。

京都GROWLYはそのための資金をクラウドファンディングによって募りました。

クラウドファンディングとは

近年注目されるようになったクラウドファンディングですが、知らない人のために説明させて頂きます。

通常あるプロジェクトを運用するための資金を集めるには株式を発行する、銀行から借りるといった手段が用いられます。

株式を発行するにはある程度の実績が必要ですし、銀行から借りるのも借金ですのでいずれ返さなければなりません。

一方クラウドファンディングはこんなことがしたい、こんなものを作りたい!でもそのための資金がないという方がそういったサービスを支持する不特定多数の人から資金を募るという手段です。

その見返りとしていち早くその製品が使えたり、サービスが受けられたりするものもあります。

クラウドファンディングのメリットは資金集めだけではない

クラウドファンディングはただお金を集めるというメリットだけではありません。

プロジェクト自体が話題となって広告効果があるのに加え、

プロジェクトに出資した方はよりその企業に関心を持って応援してくれるようになります。

資金集めと認知度の向上、ファンの獲得、エンゲージメント(関心の度合い)の強化が同時に達成できるのです。

クラウドファンディング、その結果…

GLOWLYは無料化に向けた資金として120万円を募りました。

その結果、支援者数150人、当初の予定額を超える150万円が集まりました。

ライブハウスの試みとしては挑戦的なものでしたが、見事成功をおさめました。

まとめ

今回の企画は試験的なもので、無料の期間が限られていますが、今回の成功をきっかけに、京都GLOWLYはさらに挑戦的な活動を続けるでしょう。

また、こういった成功事例は他のライブハウスがクラウドファンディングに乗り出すきっかけにもなります。

今まで衰退の一途であったライブハウスの経営は変化していく時期に立たされています。

このような事例が増え、ライブハウス、そして音楽業界全体が盛り上がっていけばと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました