こんにちはかさこです。
歌がうまくなりたいと練習する上で「ミックスボイス」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
しかし、ミックスボイスを解説しているサイトや本の多くは専門用語が多くわかりずらいことが多いですよね。
そこで今回はミックスボイスについて音楽の知識が無い人にもわかりやすく解説したいと思います。
ミックスボイスとは
先に言っておきたいのはミックスボイスという言葉に明確な定義はありません。
そのため、サイトや教わる講師の方によって多少解釈は違います。
ですので私の解説もひとつの解釈だと思っておいてください。
人間の声は普段のしゃべり声に近い「地声」と「裏声」に分けられ、
それぞれに出せる音域は体格など人によって個人差があります。
地声で出せる一番高い音と裏声で出せる一番低い音には下の画像のようにどちらでも歌いづらい音域があります。
青が地声、赤が裏声、緑がミックス
地声で無理に出すと声が裏返ってしまいますし、裏声ではうまく出すことができません。
そこでこの音域を埋めるのが「ミックスボイス」です。
ミックスボイスをマスターすることで地声と裏声の行き来をスムーズに行えるようになります。
ミックスボイスの出し方
ミックスボイスの出し方を解説していきます。
が、正直ミックスボイスなんていうものは無いと思ってもらったほうがよいです。
私自身もどこからがミックスボイスかあまり意識して発声していません。
あくまで「地声に近い裏声」または「裏声に近い地声」をだすとイメージしてください。
地声は太くて低い輪郭がはっきりした声で、裏声は細くて高い輪郭のぼやけた声です。
ですので、ミックスボイスをだす練習の前に「地声」と「裏声」の発声が正しくできていなければいけません。
地声の正しい発声方法
声もアコースティックギターと同じで、のどで出した音を体の空洞部分で響かせることによって大きな声となります。
地声で「あー」と発声しながら胸の部分に手を当てると振動しているのが分かると思います。
このように地声は胸の部分に共鳴させることから、「チェストボイス」と呼ばれます。
歌を歌うとき姿勢を正しなさいと言われるのは、背中が丸まっているとその分共鳴する胸が圧迫されてしまうからです。
地声で歌うときは胸の共鳴を意識しましょう。
裏声の正しい出し方
裏声には息漏れの多い「ファルセット」と息漏れのほとんどない「ヘッドボイス」に分けられます。
ファルセットはマイクで拾いにくいため、J-POPやロックでは主に「ヘッドボイス」が用いられますので今回はヘッドボイスの正しい出し方について解説します。
ヘッドボイスも名前の通り頭にむかって声を出すイメージからこの名前がつけられています。
芸人の「クロちゃん」や鬼太郎の目玉のおやじの声を想像していただければ分かりやすいと思います。
上あごの歯の裏側から奥へと指をなぞっていくと硬い骨のある部分からやわらかい肉の部分へ切り替わる場所があると思います。
そこに声をぶつけるようなイメージで発声してみましょう。
ヘッドボイスがうまくだせない方の多くは息漏れが多くなっていることです。
息の量は声帯のしまり具合でコントロールします。
声帯を閉じるとは?
声帯を閉じる感覚を身に着けましょう。
寒い日に手に息をかけるように「はあー」と息を吐いてみてください。
その途中でのどの力で息を止めてみてください。
グッと力を入れる必要はありません。
その状態で裏声を出すとよりはっきりとした輪郭の声になると思います。
ミックスボイスの出し方
それでは本題に入っていきます。
先ほど述べたとおり、ミックスボイスを出そうという気持ちは捨てて、「地声に近い裏声」または「裏声に近い地声」をだそうという感覚を持ってください。
このどちらが合うかは個人差があると思いますので出しやすいと感じるほうでかまいません。
地声は「太くて低い胸に響かせる声」で、裏声は「細くて高い頭に響かせる声」でしたね。
ミックスボイスは「中間の高さを鼻に響かせる声」です。
口を閉じて「んー」と発声しながら鼻に触れると振動しているのが分かると思います。
地声に近い裏声から出す場合は音の響きを少し前にもってくる感覚です。
自分がだせる一番低い裏声を鼻に響かせるイメージをもって練習してください。
裏声に近い地声から出す場合は力みやすいです。ポイントとしては自分が地声でだせる最高音の少し手前からミックスボイスに移行するつもりでだすとうまくいきやすいです。
ミックスの声域は地声、裏声と少し重なるイメージ。
普段からできるミックスボイスの練習方法
あまりうまくいかないというかたは「鼻歌」を普段から歌ってみてください
鼻歌では声が裏返ることなく自然に低音と高音の行き来ができているのがわかると思います。
ミックスボイスはその感覚に近いです。
日常から取り入れると自然と身についてきます。
ミックスボイスはでるけど「音程が安定しない」「少し力んでしまう」という方は「エッジボイス」を練習しましょう。
エッジボイスとは、呪怨ボイスともよばれ、映画呪怨のなかでおとこのこが「あ”あ”あ”あ”」とだすカラカラした声です。
うまく声帯を閉じられていれば、そのまま息を吐くことで出せます。
エッジボイスを練習することで声帯を閉じる感覚が身につきます。
慣れてきたらエッジボイスのまま歌を練習するとよりよいです。
まとめ
ミックスボイスについてできるかぎり簡単に解説しました。
声はどうしても感覚の要素が大きいため、ここで上げた感覚と練習方法を意識して続けるしかありません。
自分ひとりじゃだせているかわからない、いまいち感覚がつかめないと言う方は、ボーカル、ボイトレ教室に通うのもひとつの方法です。
歌が上達すれば、それだけ表現の幅が広がりますので是非練習してみてください。
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