私が再結成を喜べなかった本当の理由

コラム

こんにちはかさこです。

NUMBER GIRL再結成のニュースが上がった際に

活動休止って行けたら行くくらいのやつじゃないの?

こちらの記事を投稿しましたが、私が再結成を素直に喜べなかった理由はもっと他のところにあったのではないかと数日経って思い返し、この記事を書かせていただきます。

好きなバンドが解散、休止するということ

皆さんは好きなバンドの解散や無期限休止を経験されたことがあるでしょうか?

そう言った経験がないかたでも解散してからそのバンドを好きになったりということはあるかと思います。

好きなバンドの解散は、分かっていてもショックが大きいものです。

例えるなら文化祭が終わって後片付けをしている時のような虚無感に近いものがあります。

作家、樋口毅宏は小説の中でこう描いています。

青春の終わりとは大好きなバンドが解散することである。

好きなバンドの解散を経験したかたならこの感覚は分かっていただけると思います。

私もandymoriが好きで、解散ライブとその前の大阪城公園でのライブを観に行きました。その時は悲しくて泣くとかいう感情ではなく、これがもう続くことはないという喪失感、虚無感でしばらく彼らの音楽以外耳に入らない状態でした。

皮肉なことにバンドが最も注目を集めるのは解散を発表したあとです。

音楽情報誌などでも取り上げられ、好きだったのになぁという声が急に増えます。

その人たちがライブに足を運べば、CDを買っていれば解散することはなかったかもしれないのに。

再結成が喜べない訳

冒頭の記事でも書かせていただきましたが、そういった環境の話以上に自分の心情の変化の方が、再結成を喜べない要因として大きいです。

先程お話ししたように、好きなバンドの解散は文化祭が終わった後のような、青春の終わりであるような、卒業式後のような虚無感に包まれます。

そんなバンドが再結成するというのは、卒業式後また集まろうと言い合って疎遠になった友人と久しぶりに再会した時に似ています。

再会したときはそれは喜ぶでしょうが、盛り上がるのは思い出話とあの頃に戻りたいと言い合う時だけです。それは当然のことです。違う環境で生活していれば、考え方も感性も違ってきます。

ですので、どうしても今現在よりも過去に向かってベクトルが向かってしまうのです。

バンドの再結成も同じです。

どうしても当事者という意識よりも、一歩引いたところから昔を振り返るような感覚になるのです。

当時と同じ熱量をもって応援することはどうしたってできないのです。

再結成するなら解散するな

解散にもざまざまな事情があるのはわかります。

金銭的なものであったり、人間関係、音楽的限界。

解散すること自体を悪いとはいいません。

しかし、そこにどんな事情があれ、再結成するくらいなら解散しないでほしい。

再結成後に距離を感じてしまうくらいならば、頭の中の思い出であるほうがよかったと思ってしまうのです。

その点リアルタイムで観ていた人よりも解散後にそのバンドを知るほうが幸せなのかもしれません。

リバイバルブームもいいですが、私は続いていくもののほうがもっとカッコいいと思います。

音楽をとめないで。

まとめ

私が再結成を喜べない理由について書かせていただきました。

共感していただけた方もそうでない方も感想を聞かせてもらえると嬉しいです。

関連記事→活動休止って行けたら行くくらいのやつじゃないの?

コメント

タイトルとURLをコピーしました