こんにちはかさこです。
オリジナル曲を作る際、誰にでも出来そうに見えて意外に頭を抱えるのが作詞です。
人に向けて文章を書く習慣のない人ならば尚更悩むのではないでしょうか。
そこで今回は初心者が知っておきたい作詞のコツを手順ごとにお話したいと思います!
誰に向けてどんな曲を書くのか
音楽をはじめ、情報を発信するということは相手がいなければ成り立ちません。
そして何を伝えたいのかを明確にしましょう。
私も経験がありますが、行き当たりばったりで歌詞を書きはじめると、言いたいことを詰め込みすぎたり、
途中から誰に向けて書いているのかわからない詞になってしまいがちです。
ラブソングであれば分かりやすいですよね。
たとえば、別れた恋人に(誰に)まだ好きだ(何を)と伝えたい。というのが明確にしやすいからです。
ほかの相手でも同じです。
友人を(誰に)励ましたい(何を)といえば応援歌ですし、
今の政治家は(誰に)間違っている(何を)でも同じです。
相手と言いましたが、自分自身に対するメッセージでも構いません。
相手と伝えたいことさえ明確にすれば、芯がブレることはありません。
歌詞の種類はどれか
一口に歌詞と言っても、いくつか種類があります。
どれが良いということはありませんので、自分が言いたいことが一番伝わる手段を用いましょう。
絵本、大衆文学型
1つ目は絵本や大衆小説のように物語の中にメッセージを埋め込む方式です。
分類の名前は私が便宜上勝手につけたものですのであまり気にしないでください笑
BUMP OF CHICKEN の『K』やヨルシカの『だから僕は音楽をやめた』などがわかりやすいかもしれません。
自分が体験したエピソードでもフィクションでも構いません。
ただ4、5分の間にストーリーの背景や言いたいことを詰め込むには極力語句を削ってなお伝わりやすい言葉を選ばなければいけません。
一度歌詞を書くまえにストーリーを一本書き出し、そこから必要な部分を抜き出すというやり方がいいかもしれません。
純文学型
こちらは純文学や日本映画のようにストーリーの展開というよりも情景描写によってメッセージを伝えるタイプです。
先程の絵本、大衆文学型に比べ表現のうまさで勝負するためある程度文章を書く知識が必要かもしれません。
こういった歌詞を書きたい方におすすめなのが、一枚の絵や写真を言葉だけで伝えるという練習方法です。
公園で女性と犬がといった写真から直接読み取れることだけでなく、登場する人が何を考えているのか、なぜそこにいるのか推測しそこまで記述できるようになれば、その逆のプロセスを踏む、情景描写も自然とできるようになります。
こういったことを意識しながら小説を読むと見方も変わってきますので、インプット、アウトプットの両方をバランスよく伸ばしていってくださいね。
ポスター、キャッチコピー型
前にあげた二つはメッセージをある種遠まわしに伝えることによって感情移入をさせる方法ですが、場合によってはストレートにメッセージを押し出したほうがよいこともあります。
応援歌などで多くみられるタイプです。
ポスターやキャッチコピーを想像してもらえればわかりやすいかもしれません。
キャッチコピーに関して以前にも記事にしていますので参考にしてみてください。
このタイプは伝えたいことを前面にだすため、一瞬でこころを掴む「キラーフレーズ」が必要です。
これがタイトルになることも多いです。
たとえば、竹原ピストルの「よー、そこの若いの」では、居酒屋でおっさんが若者に話しかけるように「誰に向けて」に焦点をあてることで当事者はドキッとさせられます。
少し古いですがKANの大ヒット曲「愛は勝つ」もメッセージ性を前面に出すことでキャッチーさと力強さを生み出しています。
それぞれに強み、弱みがありますし、どれかひとつではなくそれぞれが複合することもあります。
いろいろ試しながら自分に合うものを見つけてみてください。
詞が先か曲が先か
作詞をする上で詞を先にすべきか、曲を先にすべきかで悩む方がいますが、
これも自分に合ったやり方で進めるのが一番です。
それぞれの特徴やアーティストをまとめた記事を以前に書いてますので、詳しく知りたい方はそちらを読んでみてください。

一人称はどれがいい
作詞をする上で「私」「僕」「俺」など一人称を何にするかによっても曲の印象は変わってきます。
アーティストによって固定している人もいれば、ストーリーの主人公の違いによって使い分けているアーティストもいます。
以前ロックにおける一人称について考察した記事を書いていますので興味のある方はそちらをご覧ください。

作曲の練習方法
作曲一番の練習方法は、とにかく曲を作ることです。
単純に作業量が増えていけば、コツや自分のスタイルを見つけていくことが出来ます。
以前ギター練習の質と量に関する記事を書きましたが、作詞も同じことがいえます。
リンクを張っておきますのでそちらもあわせて読んでみてください。
まとめ
作詞をする上で抑えておきたいポイントについてまとめました。
ですが、あまり難しいことを考えすぎて手が止まってしまうのは時間がもったいないので、まずは書いてみることからはじめましょう。
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